苦行だらけの相続手続
相続手続の際には、相続人を証明するために、たくさんの戸籍謄本等が必要です。
法務局・銀行・裁判所など提出先で多少違いますが、
✅亡くなられた方の出生から死亡までの戸籍謄本等一式
✅相続人全員の戸籍謄（抄）本
がだいたい必要です。
合計の通数は５通で済むこともあれば、
１０通、２０通…５０通…とすごい数になることもあります。
そして、戸籍謄本等を集め終えると、今度は戸籍謄本等の束を提出先の窓口に出します。
通数や相続人人数が多いと、提出先のチェック側も大変です。
しかも、戸籍謄本等の束の原本を窓口に出してしまうと、
次の手続きの時には、一から戸籍謄本等の取り直しをするハメになります…。
新制度がスタートして早５年
.png)
そんな苦行だらけの相続手続を少しでも楽にするため、
５年前から、「法定相続情報証明制度」がスタートしています。
戸籍謄本等の束が揃いましたら（←残念ながらここまでは一緒です）
法務局に申請書類と戸除籍謄本等の束を提出することで
「法定相続情報一覧図」（相続関係を一覧に表した図）を無料で交付してもらえます。
その後の相続手続は，法定相続情報一覧図を利用すれば、戸除籍謄本等の束を出す必要がなくなります😉
足りなければ必要なだけ何枚でも無料で取ることができます。
法定相続情報一覧図は、不動産・預貯金等の相続手続の他にも、
相続税申告・年金等手続にも利用ができます。
自分でもできるのか？
最近は、相続登記の際に、お客さまご自身で取得された法定相続情報一覧図をお持ちいただくことも増えてきました。
銀行で預金の相続手続きをされる際に、窓口で案内があることが多いようです。
割とご自身でもやりやすい手続きになっているのかなと思います。
そうはいっても、時間と手間がかかる作業ではあります。
専門家にご依頼いただければ、戸籍謄本等の取得から代行できます。
ご依頼の際は弊所までお気軽にお声かけください💁
（執筆担当：司法書士 西森由紀）
